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検索品質評価ガイドラインにある「YMYL」とは?SEOに関わるポイント

2021.09.24SEO対策

YMYLとは

ガイドラインに出てくる項目名

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略称であり、直訳すると「あなたのお金と人生」となります。Googleの検索品質評価のガイドラインの項目であり、お金や将来の幸福、健康、経済的安定、安全にかかわる内容のWEBページのことを指します。

YMYLに気をつけないとどうなるのか?

「なんとなく記事を書いた」、「他の記事を真似して書いた」といった生半可な知識でWEBページを作成してしまうと、Googleからの評価を下げてしまう可能性があります。(評価に関してはEATも関連していると言えます。)評価が下がるということはサイト全体の価値も下がることに繋がる、つまりは信用性の低いサイトと思われてしまうのでそれぞれの掲載順位に影響が出てくるはずです。

なぜYMYLが追加されたのか

インターネットの普及により、広告やアフィリエイト収益を主軸とした事業者が増えたため、結果的に利便性が低いサイトが増えたからです。(まとめサイトやキュレーションサイトなど専門的知識のないユーザーでも「これはデタラメだろ」と分かるものが溢れ、上位表示される事が横行していたため)Googleは検索に対する方針として「関連性と信頼性が最も高い情報を提供する」と明言しています。

参照:検索に対する Google の方針

最近では「コロナ」というパンデミックにも認定された世界規模に関心度の高いキーワードに関するデマや憶測などが溢れています。これはまさにYMYLに該当する良い例で、適当な情報などエビデンスがないページは上位表示されないよう働きかけがあると言われています。コロナになった時の対処方法やワクチンの副作用など、検索してみると厚生労働省のサイトがほぼ全て1位で表示されているで、その事実を体感できると思います。Google広告(アドセンス)審査にはコロナに関する時事記事を投稿していると審査に通らないという説も流れています。

YMYLとSEO

YMYLは上述したように、正しい情報でないと検索ユーザーに対し正しい情報が行き渡らないなど、大変な事が起こってしまいます。正しい情報が行き渡らない検索エンジンになってはGoogleの目指す方針と異なってしまいますよね。そのため、結果的にSEOの評価基準は他のジャンルのページに比べて厳しく評価されます。特に情報の「正確性」と「信憑性」が重要視されます。

YMYLに当たるジャンル

金融情報

税金や投資など金融情報を扱うページが該当します。

医療情報

医療問題、薬物、病院、緊急時の準備、方法に関するアドバイスまたは情報、危険な活動などを扱うページが該当します。

法律情報

法令や裁判などの法律情報を扱うページが該当します。

ショップサイトの商品ページ

商品を購入できるWEBページが該当します。オンラインで購入できる商品は、正確性と信憑性は非常に大切です。

ニュース情報

災害情報や国政などのニュースを扱うページが該当します。エンターテイメントやライフハックに関してはYMYLに一般的には触れないようです。

人種のるつぼ

人種または民族、宗教、障害、年齢、国籍、退役軍人の地位、性的指向、性別または性同一性といった人類に関する情報ページも該当するようです。

YMYLへの対策

結論具体的な対策はありません。なぜならばスコア化するアルゴリズムがない為、対策が立てようがないというのが現状です。ガイドラインの中では以下のような例が記載されています。

ブログやフォーラムの扱い

例えば、特定の病気になった人が個人的な日常を共有すること。この、日常的な情報というのは日常を生きる上での専門的知識の一形態とも言えます。また、その人が特定の病気とどれくらい共に生きてきたのか共有する事ができます。医学的なアドバイスの場合は、医師や医療専門家からうけるべきです。

参考:検索品質評価ガイドライン p20
確かに療養中の方のブログなどは同じ病気になった人の励みになったり、生き方の参考になったりポジティブな影響を与えることも多いのは事実です。その検索も結果と医学的アドバイスを求める方向性は異なるので、それぞれの立場で「信頼性が高くユーザーが安心して使える」という事を念頭にWEBページを作成すればYMYLを遵守したコンテンツ作成ができる事でしょう。

正攻法でホームページ制作をする

今は通常のサイトでも規制されていますが、被リンクを買ったり、とりあえずコンテンツを量産しておくような裏技的な手段があったと思いますが、新たな裏技を見つけたとしても使わずに、コンテンツの充実性で勝負しましょう。後々にアルゴリズムがアップデートされた時に大ダメージを受ける可能性があります。

運営元の情報を明記する

運営元の情報がないサイトは、例えるならば道端に落ちている食べ物を拾って食べるようなリスクがあります。その辺で拾ったものは安全が担保されているかわからない為、大半の方は口にすることはないと思います。サイト制作にも同じことが言え、安全が確かめられなければユーザーはアクセスしないでしょう。

情報のソースを開示する

上述に似た部分はありますが、コンテンツがなぜ安全なのか、どの情報を元にしているのかを開示する必要があります。ポイントとしては開示をすればゴールではなく、第三者が見ても信頼性が分かる必要があります。例えば国の機関が調査した内容ならばその旨のみならず、引用元のリンク等貼る必要があります。

定期的なメンテナンスを行う

アクセスしたユーザーがいつでも使えるようにしておくと言う事です。しっかり作り込んだコンテンツも時間が過ぎれば、現在では通用しなくなっている場合があります。ほとんど余談ですが、著者はプレイステーション2が発売された当時、画質の高さに驚きました。約20年経った今では画質で現在のゲームに太刀打ちできない状況です。プレイステーションが5まで進化をしたようにサイトも日々進化する必要があります。

まとめ

大前提として誤った情報を発信するのは良くないですが、YMYLに該当するサイトは特に気を付ける必要があります。誤った情報を掲載してしまうことでユーザーに実害が出てしまう場合があります。そういったことはGoogleの「ユーザーファースト」の意向と対極にあり信憑性にかけるサイトには辛い評価が付きます。そうやって聞くと難易度がかなり高く感じると思いますが、目指すものに関しては他のジャンルのSEO対策と同じで「ユーザーファースト」のサイトになります。強いて言えばYMYLジャンルのサイトは「信憑性」を特に気をつけてサイト制作を行いましょう。

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