ワードプレスって何?メリットとデメリットを分かりやすく解説
2021.09.24WordPress関連
WordPressとは?
オープンソースのCMS
ワードプレスはオープンソース(無料)で使えるCMSのことを指します。ワードプレスでカスタマイズされたホームページは管理のしやすさやページ増減ができる自由度が高いのでSEO対策に向いています。ある程度のHTMLやCSSの知識があれば自身でホームページ作成することもできるのが特徴です。
ワードプレスはどこが提供している?
ワードプレスを商材にしている制作会社は、ワードプレスがどこから提供されているかくらいの教養は持っておきたいものです。ワードプレスはAutomattic(オートマティック社)というWEB開発会社から提供されています。
実際にCMSをインストールする場合は、ほとんどがレンタルサーバーからのインストールになる場合がほとんどです。稀に自身でインストールが求められる場合もあります。
参考:【公式】自分でインストールする
ワードプレスを使う条件
ワードプレスはオープンソースですが、使用するには条件(要件)をクリアする必要があります。特に会員登録とかそういう問題ではなく、CMSを安全に作動させる環境という意味合いになります。使っているサーバーによっては要件をクリアできず使えない場合もあります。その場合はワードプレスが悪いという考えになるのではなく、使っているサーバーが古い(危険)ということに気づくべきでしょう。
- PHPバージョン7.4以上
- MySQLバージョン5.6以上
- MariaDBバージョン10.1以上
- HTTPS対応
引用:【公式】要件
WordPressでホームページを作るメリットは?
ページ数の多いサイトも制作コストを抑えられる
ワードプレスを導入することで、ページ数が100ページあるようなサイトでもワードプレスの仕様によって制作費を大きく抑える事ができます。例えば、100ページに500万程度かかる見積もりなら、ワードプレスを導入する事で250万以下に抑えることもできます。
ただし、ワードプレスで量産できるのはテンプレート化したページのみになります。レイアウトが全く異なるページを毎度作りたい場合は、HTMLやCSSの知識がないとできません。
サイトに様々な機能つける事ができる
ワードプレスの特徴はテンプレート化したWEBページの量産だけではありません。様々なエンジニアが制作した「プラグイン」という外付け機能のようなものを用いることで、複雑な機能がついたお問い合わせフォームやサイト内検索機能、見積もり計算、インスタグラムなどのSNSとの連携といった事が容易に実現する事ができます。
「ワードプレス 欲しい機能」で検索すると導入事例を見つけることができます。欲しい機能が実現可能かどうかについても事前に予測がつくので見積もりも出しやすく企画も計画的に進められるメリットもあります。
さらには、プラグイン機能自体は、すでに完成されているものなので、ゼロベースで構築を必要としません。そのため、WEBサイトへの機能追加もそこまで大きない費用が発生しないことがほとんどです。(WEBデザインとの整合性を合わせる調整での費用はレイアウトによって上下することはあります。)
誰でもサイト管理をすることができる
ワードプレスを用いた制作には専門知識が必要ですが、サイト管理には専門知識は必要ありません。ただし、サイトへの要望(自由度)が高いものは少しばかりのHTML知識が必要になる場合もあります。
▲カスタマイズされた管理画面イメージ
WEBデザインや更新したい要素によって形が異なります。
▲ワードプレス推奨の管理画面(グーテンベルク)
別称はブロックエディタと呼ばれる管理画面です。この形でコーディングできるコーダーはまだまだ少ない印象です。表や見出し装飾、ギャラリー、カラム別表記など様々なブロックを呼び起こすことができます。
▲HTMLが剥き出しの状態の管理画面
クラシックエディタと呼ばれる管理画面です。ビジュアルというタブをクリックするともう少し見やすい管理画面に切り替えることができますが、要素によってはタグが消えてしまうので、テキストというタブでの操作がデフォルトになります。
HTML知識がある人にとってはこちらの管理画面の方が更新速度の最適化ができたりするので、まだまだ人気の高い作り方になります。
WordPressでホームページを作るデメリットは?
定期的なメンテナンスが必要になる
ITリテラシーのある方はデメリットではなく、当たり前のことと感じることですが、WEBが全くわからない人や今までhtmlのみで構築されていたホームページを持っていた人にとっては煩わしく感じるかもしれません。
ワードプレスはオープンソースによる更新システムなので定期的な最新化などを行わないと動作不良を起こしたり、最悪壊れてしまう場合もあります。定期的といっても半年や1年といった節目ごとに確認するのがベターです。
メンテナンスなどを数年以上、全くしたくないのであればワードプレスを諦め、htmlで固めたホームページ制作の方が影響があまり出ないのでそちらをお進めします。
セキュリティに懸念がある風評が多い
ワードプレスを利用して作られたサイトは世界で40%以上と非常に多いため、その分セキュリティの脆弱性を狙ったトラブルなども各方面で発信されています。この部分だけ切り取って見るとワードプレスはセキュリティが甘いと思えてしまいますが、そもそもの導入母体数が他のCMSと比べて桁違いです。
セキュリティに問題があればすぐに公式サポートからセキュリティ脆弱性をカバーしたアップデートが行われます。このスパンは短いと1ヶ月ほどで行われることもあり、サポートの速度も非常に早いのがワードプレスの強み。
また、解決策や対策も数多くあるため、あまり耳にしないCMSなどと比べるとその後の運用サポートの部分ではかなりの差があると言えます。
制作した人以外での修正が難しい
ワードプレスという共通したCMSを元に構築されていきますが、カスタマイズの仕方は人によって全く異なります。それはワードプレスが更新システムであるからです。機械で例えるなら「エンジンAをエンジンBに作り替えて」というようなもの。そのため、制作者や制作会社が不明のサイトのメンテナンスや修正はスキルの高いコーダーでも対応が困難な場合があります。(逆に簡単なサイトもあります)
現状のサイトをできるだけ維持したまま、機能的修正を行いたいという要望がある場合は、そのページと関わる機能だけ作り替えるような方法が必要となります。見積額で言うとリニューアルに近い費用がかかることがほとんどなので、全面作り替えを推奨することの方が多いです。
テンプレ化したレイアウトの自由度は低い
ページを量産して作ることができるのはワードプレスの最大の強みと言えます。しかし、冒頭でも説明したように定められたテンプレートから別のレイアウトテンプレートに見せるといった複製はHTMLやCSSの知識がない人はできません。
そのため、最初のホームページ制作の要件固め(デザインやサイト構造、表現方法など)は非常に大切です。WEB制作=なんでも自由に表現できると思っている方が多いですが、実はそうではないことを認知しておくべきでしょう。毎度自由な表現をしたいのであれば、その都度専用のデザインで構築することが求められます。ちゃんとした企業はそれを「特設サイト」や「特設ページ」と呼び、ペルソナやトンマナを決めてから制作依頼をするのが一般的です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ワードプレスについてなんとなく理解が深まったでしょうか?ワードプレスは本当に様々な機能があり、SEO対策する上でワードプレスだからこそできるという部分が強いように感じます。サイトの管理のしやすさがSEO対策に直結するといっても過言ではないので、そう言う意味ではワードプレスでのサイト制作はほぼ必須なのではないでしょうか?
もし、サイトリニューアルを検討している場合はSEO視点からもどのようなサイトにすべきかご提案ができますので是非ユウショウまでお声がけください〜!